歯周病と流産、早産、不妊症

  • 更新日: 2011年6月29日 15:30

歯周病とは、口の中の細菌が繁殖して歯茎に感染して慢性的な炎症を起こす病気です。
歯周病と流産や早産の関係は、カリフォルニア大学歯学部の研究では、歯周病に罹っている妊婦では、流産をしたり、早産、低体重児の出産をする危険性が、歯周病に罹っていない妊婦と比べると7.5倍も多いと報告しています。
この原因として、歯周病の歯茎の部分に炎症性の刺激物質が出来て、血液を通して全身の血管に流れていき、プロスタグランジンを増加させて子宮の筋肉を収縮させることが考えられています。
歯周病菌の中には女性ホルモンの影響で増える菌もいて、不妊治療中の排卵誘発剤によるエストロゲンの増加が歯周病を悪化させる可能性もあります。
いずれにしても、妊娠、出産を希望されている女性は、早めに歯周病の予防、歯垢チェックやブラッシングを歯科医にケアしてもらうのが良いと思います。