- 更新日: 2011年3月30日 12:48
我が国の、現在までの政府や原子力保安院の発表を見ますと、個人の健康やがん予防などの観点から現状では全く問題が無いようなことを言っておりますが、妊娠中の女性が受精卵や胎児に対して気をつけなければならない点が多くあることを公表しておりません。
国際放射線防御機構( ICRP )では、妊娠が分かった時点から全妊娠期間中に、放射線被ばくによる胎児への影響を予防する意味で、放射線の総量で6mSv(ミリシーベルト)を超えないことを推奨しています。この放射線量は、1日にたった6μSv(マイクロシーベルト)/hを3時間半から4時間あびた場合、妊娠期間の280日間では、この放射線総量を超えることになります。また、放射線量が高ければもっと短期間で6mSvを超えてしまいます。
米国放射能防護測定委員会( NCRP )でも、受精卵から胎児にいたる妊娠の全期間で、1カ月間に放射線に被曝する許容量は0.5mSvまでであると規定しています。
まだまだ放射能汚染は続くと考えられますし、どこまで広がるのか未知数です。
不妊治療中の場合、妊娠中の場合、またこれから妊娠を考えている場合には、放射能汚染から賢く自己防衛することが必要です。
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